不活化ポリオワクチンの接種が始まります

広報や新聞報道などでご存じと思いますが、ポリオのワクチン接種については9月1日からは大きく変わります。
ポリオワクチン接種は、これまで保健所や保健センター、公民館などに集まって生ワクチン(OPV)を飲むことによる集団接種でしたが、9月1日以降は、各医療機関での不活化ポリオワクチン(IPV)の注射(個別接種)に変更になります。生ワクチンを2回済んでいない子ども達や未承認の不活化ポリオワクチンを4回受け終わっていない子ども達が対象になります。
当院では9月3日(月)からの接種開始を予定しており、予約受付を開始しています。ワクチンの供給量の問題から当初は1日5人と限定させていただいていますが、ワクチン全体の供給量は長期的には十分と説明を受けています。現在、国内で流行している訳ではありませんから、「なにがなんでも早くうたんといかん」という性格のものでもありません。
集団接種から個別接種に、生(次の接種は28日後から)から不活化(次の接種は7日後から)に変更されましたから、スケジュールはむしろ自由度が増しています。余裕を持って受けることができると思います。但し、他のワクチンも混み合ってはいますから、同時接種が前提になるかも知れません。

11月1日からは不活化ポリオワクチンに3種混合(DPT)を加えた4種混合ワクチンも始まる予定です。2か月間のギャップがありますが、生後3か月を越えたお子さんはDPTをまず接種開始されることをお勧めします。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/qa.html

なお当院は福岡県の予防接種広域化実施医療機関ですので、福岡市をはじめ県内にお住まいの方はポリオ不活化ワクチンについても接種できます。

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