母子手帳を是非ご持参ください!

 「予防接種の際には母子手帳を持っていかなきゃ」というのは皆さんお分かりだとは思いますが、「咳や熱、下痢など病気の際にも母子手帳を持ってきてください!」というのが今回の僕からのお願いです。
 
 予防接種はワクチンの種類によって、無料で行うことができる期間が決まっています。例えば麻疹風疹MRワクチン1期は1歳0日から2歳未満の間のみです。2歳になると定期接種ではなく、任意接種扱いになり、1万円以上のご負担になります。もちろん費用の面だけでなく、もっと問題なのはその病気に罹ってしまうことです(平成23年、福岡県は日本全国で最も風疹の患者数が多く、福岡市では1歳前後の子ども達およびそのお母さんの間で小さな流行がありました)。
 いわゆる「接種もれ」は当院でも少なからずあります。多くのケースは予防接種来院時の母子手帳の確認で他のワクチンが済んでなかったと分かる場合です。「予防接種の予約が入るのを待つだけだとこの種の接種もれは防げないなあ」というのが実感です。
 しかし当院に何度もかぜなどで受診されていたにも関わらず、母子手帳での確認ができず、定期接種時期を越えてしまった「悔しい」ケースもあります。この反省から、窓口ではしつこいくらい「母子手帳の確認を一度させてください」とお願いしています。子ども達のおばあちゃんおじいちゃんが連れてこられることもありますが、なおのこと「母子手帳も忘れずに」お願い致します。
 定められた期間にワクチン接種が済んでいるかどうかは、お母さん方の記憶では確かめることはできません。母子手帳の「記録」が大事ですよ!

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